スタートアップのM&A DB：株式会社SHIFTによるEQIQ株式会社の買収/M&A事例

概要

株式会社SHIFTは、EQIQ株式会社が展開するバイリンガル人材紹介事業「WAHL+CASE」を承継することを発表しました。この承継は、SHIFTが主力とするITサービスにおいて、バイリンガル人材や最先端技術を持つエンジニアの紹介機能を拡充し、さらなる競争力を高める狙いがあります。

買収企業と買われた企業の紹介

株式会社SHIFT: 2005年設立のSHIFTは、ソフトウェアの品質保証とテスト業務を専門に行う企業であり、高度なサービスにより業界内で独自の地位を確立しています。さらに、システム開発やセキュリティ分野など、多岐にわたるソリューション提供を推進しています。

EQIQ株式会社: EQIQは、世界中のエンジニア志向の人材を対象にしたバイリンガル人材紹介を強みとしており、「WAHL+CASE」、「Attuned」、「Justa」などのサービスを展開しています。その中核である「WAHL+CASE」は、スタートアップやテクノロジー業界に特化した人材紹介で高い評価を得ています。

発生の背景

株式会社SHIFTは、「SHIFT3000」戦略の一環として、より高い付加価値のあるサービス提供と人材確保を重視しています。特に優秀なバイリンガルエンジニアや技術者の採用は、海外市場にも対応する将来の成長戦略において重要な要素です。EQIQから「WAHL+CASE」を承継することにより、SHIFTは人材紹介分野を補完し、ITサービスの更なる拡充を図ることが可能になります。

想定されるシナジー

このM&Aにより、SHIFTの品質保証・ITサービスとEQIQのバイリンガル人材紹介の専門性が一体化し、以下のような効果が期待されます:

• SHIFTの既存顧客へのバイリンガル人材提案の幅が広がる。
• EQIQの豊富な人材データベースを活用した人材マッチング精度の向上。
• グローバル展開を志向する顧客に対する総合的な提案能力の強化。

まとめ

株式会社SHIFTによる「WAHL+CASE」事業の承継は、国内外での人材紹介需要拡大や専門人材の不足といった業界トレンドを踏まえた適切な戦略といえます。このM&Aは、SHIFTの競争力を大幅に高めるとともに、IT業界全体の成長支援にも寄与するでしょう。さらには、両社の強みを融合することで新たな価値創出を可能にし、業界革新の一端を担うことが期待されます。