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株式会社アグロデザイン・スタジオ

99.8%の農地で使われる農薬をより安全なものに

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ビジネスモデル

R&Dと受託解析のシナジーで農薬開発の「死の谷」を越えるライセンスアウトモデル

株式会社アグロデザイン・スタジオは、農薬開発における「ライセンスアウトモデル」を事業の中核に据えている。これは、医薬品業界で確立されている、スタートアップが初期の研究開発を担い、大手企業が後の開発・販売を引き継ぐ分業モデルを農薬分野に適用したものである。自社で開発した分子標的農薬の有効成分(原体)を、開発がある段階まで進んだ時点で大手農薬メーカーに開発権ごと販売することで、10年以上と100億円以上を要する開発リスクとコストを分担し、早期の収益化を目指す。この長期的なR&D事業を支えるのが、短期的な収益源となる「受託解析事業(AgroBox®)」である。自社の農薬開発で培った国内トップクラスのタンパク質構造解析技術を外部企業に提供することで安定した経営基盤を築き、2つの事業が相互に技術力と収益性を高め合うシナジーを生み出している。

ターゲット顧客

直接的な顧客は、新規農薬シーズ(開発候補化合物)を求める国内外の大手農薬メーカーや化学メーカーである。これらの企業は、同社の創薬プラットフォーム技術を活用して自社の開発パイプラインを補完し、開発の効率化・加速を期待するパートナーとなる。最終的なエンドユーザーは、作物の収量・品質向上を目指す国内外の農業生産者であり、彼らは効果が高く、安全で、薬剤耐性の問題に対応できる新しい農薬を求めている。

提供価値

大手農薬メーカーに対しては、新規農薬シーズの枯渇という課題を解決し、開発期間の短縮とコスト削減を実現する効率的な開発プラットフォームを提供する。農業生産者に対しては、人や有用生物への毒性リスクが極めて低く、従来の薬剤耐性問題を克服できる新しい作用機序の農薬を提供し、健康不安の解消と安定した収穫を可能にする。社会・消費者に対しては、残留農薬への不安を解消し、食の安全・安心と生物多様性の保全に貢献する。

収益モデル

収益モデルは2つの柱で構成される。主軸は、研究開発した農薬原体の開発権を大手農薬メーカーに販売する「ライセンスアウト」による収益である。もう一つは、自社の構造解析技術を外部に提供する受託解析サービス「AgroBox®」からの収益である。AgroBox®は定額料金制を採用しており、例えばフランスの放射光施設を利用したX線回折測定サービスでは、結晶16個の測定で19万8000円(税別)といった価格設定がされている。アカデミア割引やスタートアップ割引も提供している。

分析イメージ
※AIによるイメージ図です
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