特集一覧へ

CATALYST 特集

病理診断AIの開発・提供に取り組む注目スタートアップ

医療現場における病理医不足や診断のばらつきといった課題に対し、AI技術を活用した病理診断支援ソリューションを開発するスタートアップを紹介します。デジタル病理画像を解析するAIクラウドシステムや、独自の画像解析技術を用いた診断支援ソフトウェアなど、診断の効率化と精度向上に貢献する企業を掲載しています。

掲載 3最終更新: 2026年6月11日

医療現場において、病理診断は疾患の確定診断を下すための極めて重要なプロセスです。近年、病理標本を高精細にデジタル画像化する「デジタルパソロジー」の普及に伴い、AI技術を融合させた病理診断支援の動きが急速に進んでいます。深層学習を用いた画像解析により、病変の検出や定量化を自動化・迅速化することで、病理医の負担軽減や診断の標準化、さらにはクラウドを介した遠隔診断や医療連携の実現が期待されています。

しかし、一般的な深層学習アプローチでは、大量の教師データの確保やアノテーションにかかるコスト、撮影条件の違いによる解析精度のばらつきといった課題も存在します。本特集では、独自のAI開発基盤や特許技術を用いてワークフロー全体のデジタル化を支援する企業から、位相幾何学を応用して教師データ不要の安定した解析を実現する企業まで、独自の強みを持つスタートアップ3社を紹介します。各社がどのように病理診断の課題を解決し、医療の質向上に貢献しているのか、その技術的アプローチの違いにぜひご注目ください。

1

メドメイン株式会社

テクノロジーでいつどこでも必要な医療が受けられる世界をつくる

病理診断のワークフロー全体をデジタル化するAI搭載クラウドプラットフォーム「PidPort」を展開しています。スーパーコンピューターを用いた深層学習と独自の画像処理技術、クラウド技術を融合させ、場所を選ばない遠隔診断や医療連携を可能にします。独自のAI高速開発基盤と特許技術を強みに、包括的な診断支援ソリューションを提供しています。

メドメイン株式会社の詳細データを見る
2

株式会社Pathology Asia Japan

日本の病理医不足という課題を解決するため、AI技術を活用した病理診断支援サービスを提供する。

病理標本をスキャナで高精細にデジタル画像化する「デジタルパソロジー」を基盤とする企業です。このデジタル画像(バーチャルスライド)に対し、深層学習を用いたAIが病変の検出や定量化を行うことで、病理医の診断を強力に支援します。診断プロセスの効率化と標準化を追求し、デジタル技術による病理診断の革新を目指しています。

株式会社Pathology Asia Japanの詳細データを見る
3

株式会社A-PSamイメージ

病理デジタル画像の診断支援ソフトウェアを開発する企業

位相幾何学を応用した独自技術「ホモロジープロファイル法」による画像解析を提供しています。大量の教師データを必要とする一般的な深層学習とは異なり、数学的原理に基づき教師データ不要で解析できるため、アノテーションの手間やコストを大幅に削減します。染色具合などの撮影条件に左右されない、安定した解析が強みです。

株式会社A-PSamイメージの詳細データを見る

気になる企業は見つかりましたか?

CATALYSTでは、この特集に掲載した企業を含む国内スタートアップの事業内容・資金調達データを 検索・比較できます。

スタートアップを検索する

関連特集

デジタル病理AIの注目スタートアップ特集

病理医の慢性的な不足や地域偏在といった課題に対し、AI技術を活用して病理診断の効率化や精度向上を目指すデジタル病理AIスタートアップを紹介します。独自の画像解析技術やクラウドシステムを通じて、医療現場の負担軽減と診断の均てん化に貢献する企業の取り組みをまとめました。

4

AI乳がん検診の注目スタートアップ特集

乳がんの早期発見に向けて、AI技術や先進的な画像診断技術を活用した検診ソリューションを開発するスタートアップを紹介します。受診者の身体的・精神的負担を軽減し、診断精度の向上や早期発見に貢献する企業の取り組みを掲載しています。

2

内視鏡AI診断の注目スタートアップ特集

消化管がんなどの早期発見を目指し、AI技術を活用した内視鏡診断支援システムを開発するスタートアップ企業を紹介します。医師の診断をサポートし、がんの見逃し防止や医療の質向上に貢献する最先端の取り組みに注目が集まっています。

1

3Dプリント技術を活用した義肢装具開発スタートアップ特集

3Dプリンティング技術やAIを活用し、義肢装具の製造プロセスを革新するスタートアップを紹介します。従来の義肢装具が抱える高コストや長い製造期間といった課題に対し、デジタル技術を用いた新たなソリューションで挑む企業の取り組みをまとめました。

1