特集一覧へ

CATALYST 特集

スピントロニクス技術の開発・社会実装に取り組む注目スタートアップ

次世代の省電力半導体技術として期待されるスピントロニクス分野において、研究成果の社会実装を目指すスタートアップを紹介します。爆発的に増加するデジタル社会の消費電力課題に対し、革新的なハードウェア技術や半導体技術で解決に挑む企業の情報を掲載しています。

掲載 1最終更新: 2026年6月11日

現代のコンピューティングにおいて、データ処理量の爆発的な増加に伴う消費電力の増大は極めて深刻な課題となっています。従来の半導体技術では、データの移動に伴う電力ロスや待機電力の発生が避けられず、特にAI処理などの高負荷な領域において効率化の限界が指摘されてきました。こうした課題を根本から解決する次世代技術として期待を集めているのが、電子の「電荷」だけでなく「スピン(磁気)」の性質も利用する「スピントロニクス」です。

スピントロニクス技術を応用した不揮発性メモリ(MRAM)は、電源を切ってもデータを保持できるため、待機電力を劇的に削減することが可能です。さらに、演算回路や配線層にメモリを直接組み込むことで、データ移動のボトルネックを解消し、超低消費電力と高速処理を両立する新しいアーキテクチャの実現が進んでいます。

本特集では、このスピントロニクス技術を社会実装し、半導体のエネルギー効率と信頼性を極限まで高めることに挑むスタートアップを紹介します。次世代のコンピューティング基盤を支える革新的なアプローチに迫ります。

1

株式会社パワースピン

わたしたちは新しい価値の創造とイノベーションを通じて、心の豊かさと夢ある社会に貢献します

電子のスピンを利用した不揮発性メモリ「STT-MRAM」の開発を手掛ける。電源を切ってもデータを保持できる特性を活かし、低消費電力、高速、高耐久性を実現。さらに、MRAMを演算回路に組み込む「ロジック・イン・メモリ」アーキテクチャを提唱し、データ移動時の電力ロスを削減することで、AIプロセッサ等の消費電力を従来比100分の1にすることを目指している。

株式会社パワースピンの詳細データを見る

気になる企業は見つかりましたか?

CATALYSTでは、この特集に掲載した企業を含む国内スタートアップの事業内容・資金調達データを 検索・比較できます。

スタートアップを検索する

関連特集

量子コンピューティングの注目スタートアップ特集

次世代の計算技術として期待される量子コンピューティング分野において、独自の技術やサービスを展開する注目のスタートアップを紹介します。光量子技術やイオントラップ技術を用いたハードウェア開発から、数理最適化を組み合わせたハイブリッド型クラウドサービスまで、最先端の取り組みを行う企業を掲載しています。

3

ダイヤモンド半導体の実用化に挑む注目スタートアップ

次世代のパワー半導体として期待されるダイヤモンド半導体。優れた耐電圧性や熱伝導率を活かし、極限環境での動作や劇的な省電力化を実現する技術開発が進んでいます。本特集では、ダイヤモンド半導体デバイスの研究開発や社会実装を牽引する注目のスタートアップ企業を紹介します。

4

シリコン負極電池開発に取り組む注目スタートアップ

次世代の二次電池として期待されるシリコン負極電池。本特集では、高いエネルギー密度と安全性を両立するシリコン電極技術や新世代二次電池の開発に取り組む注目のスタートアップ企業を紹介します。

1

スマートレンズ開発に挑む注目のスタートアップ特集

独自の光学技術や液晶技術を用いて、視力低下や眼精疲労などの課題解決に挑むスマートレンズ領域のスタートアップを紹介します。次世代のアイウェアや視覚体験の向上を目指す企業の取り組みをまとめています。

1