こちらではウェブサイトの情報を元にしたスタートアップのM&A/買収事例に関するシナジーや背景などを掲載しております。掲載情報に内容などはリサーチした段階での情報ですので詳細は各社のウェブサイトをご確認ください。FIRST CVCでは他にも多くのスタートアップのM&Aに関する情報を提供していますので、ご確認ください。
概要
2019年1月16日、米国の翻訳大手であるライオンブリッジは、人力翻訳サービスを提供するスタートアップであるGengoの買収を公表しました。本買収の金額は非公開となっています。この統合により、両社は翻訳およびAI向けの学習データ作成分野における競争力をさらに強化することを目指します。
買収企業と被買収企業の紹介
ライオンブリッジ(米国)は、ライオンブリッジは、米国を拠点にグローバル展開する翻訳およびローカリゼーションの大手企業です。同社は高度な翻訳サービスのほか、AIの学習データ作成やアノテーションサービスなどを世界中の企業に提供しています。テクノロジーと専門知識を融合させ、企業のグローバルなコミュニケーションを支援しています。
Gengoは、クラウドソーシングを活用した革新的な人力翻訳サービスを提供するスタートアップです。世界中の登録翻訳者ネットワークを通じて、迅速かつ高品質な翻訳を低コストで提供するプラットフォームを構築しています。また、翻訳事業で培ったリソースを活かし、AI開発に必要な学習データの作成・アノテーション事業も展開しています。
発生の背景
グローバル化の進展に伴い、多言語での迅速なコンテンツ展開や、AI技術の発展に伴う高品質な学習データの需要が急速に高まっています。このような市場環境において、翻訳業界のグローバルリーダーであるライオンブリッジは、クラウドソーシングによる俊敏な翻訳・データ作成能力を持つGengoを取り込むことで、サービスの拡充を図りました。
想定されるシナジー
- Gengoの持つクラウド翻訳プラットフォームと翻訳者ネットワークを統合することで、ライオンブリッジの翻訳業務の効率化と迅速化が実現します。
- 両社が持つAI学習データ作成のノウハウを融合させ、AI開発企業向けのアノテーションサービスの品質と規模を大幅に向上させます。
- ライオンブリッジの大規模な顧客基盤に対して、Gengoの俊敏なオンデマンド翻訳サービスをクロスセルすることが可能になります。
まとめ
本買収は、翻訳大手のライオンブリッジが、スタートアップであるGengoの俊敏なクラウド技術とネットワークを統合した重要な事例です。これにより、翻訳市場におけるシェア拡大だけでなく、成長著しいAI学習データ分野での地位も強固なものとなりました。両社の強みを融合した新たなシナジーの発揮が期待されます。