こちらではウェブサイトの情報を元にしたスタートアップのM&A/買収事例に関するシナジーや背景などを掲載しております。掲載情報に内容などはリサーチした段階での情報ですので詳細は各社のウェブサイトをご確認ください。FIRST CVCでは他にも多くのスタートアップのM&Aに関する情報を提供していますので、ご確認ください。
概要
2018年5月、総合人材サービスを展開するパーソルキャリアは、人材分析プラットフォームを提供するシングラーの買収を公表しました。本件の買収金額は非公開となっています。この統合により、両社はHRテック領域における新たな価値創造を目指します。
買収企業と被買収企業の紹介
パーソルキャリアは、転職サービス「doda」をはじめとする多様な人材紹介や採用支援サービスを展開する業界大手の企業です。個人向けのキャリア支援から企業向けの採用ソリューションまで、幅広く人材ビジネスを手掛けています。近年はテクノロジーを活用した次世代のHRサービスの開発にも注力しています。
シングラーは、データを活用した採用支援や人材分析プラットフォームを提供するスタートアップ企業です。面接の選考精度向上やミスマッチ防止を支援する、独自のデータ分析ツールを開発・運営しています。企業の採用活動を科学的にサポートする技術力に強みを持っています。
発生の背景
近年、人材業界ではデータやAIを活用して採用のミスマッチを減らす「HRテック」の需要が急速に高まっています。パーソルキャリアは、自社が持つ豊富な求職者・求人データと、シングラーの高度な分析技術を融合させることで、より精度の高いマッチングサービスの提供を目指しました。このような背景から、両社の強みを掛け合わせるための買収が合意されました。
想定されるシナジー
- シングラーの人材分析技術をパーソルキャリアの既存サービスに統合し、採用マッチングの精度を大幅に向上させます。
- パーソルキャリアが持つ膨大な顧客基盤に対して、シングラーの人材分析プラットフォームを提案し、クロスセルを促進します。
- 企業の採用から定着までを一貫してデータで支援する、新たなHRテックサービスの共同開発を進めます。
まとめ
本件は、大手総合人材サービス企業がHRテックスタートアップの技術力を取り込んだ象徴的なM&A事例です。データ分析に基づく科学的な採用支援が普及する中で、両社の協業は市場における競争力をさらに高めるものと期待されます。今後もHR領域におけるテクノロジーの活用は加速していくと考えられます。