こちらではウェブサイトの情報を元にしたスタートアップのM&A/買収事例に関するシナジーや背景などを掲載しております。掲載情報に内容などはリサーチした段階での情報ですので詳細は各社のウェブサイトをご確認ください。FIRST CVCでは他にも多くのスタートアップのM&Aに関する情報を提供していますので、ご確認ください。
概要
2018年3月7日、ヤフーはモビリティ分野でシェアサイクル事業を展開するOpenStreetの買収を公表しました。本件の買収金額は非公開となっています。この連携により、両社はインターネットサービスとリアルな移動手段を融合させた新たな価値の創出を目指します。
買収企業と被買収企業の紹介
ヤフーは、検索、ニュース、EC、決済など多岐にわたるインターネットサービスを提供する日本最大級のポータルサイト運営企業です。日常生活に密着した多様なサービスを通じて、膨大なユーザー基盤とデータを保有しています。近年は、オンラインサービスに留まらず、リアルな生活領域との連携を強化しています。
OpenStreetは、シェアサイクルプラットフォームなどを展開するモビリティ分野のスタートアップです。IoT技術を活用した自転車のシェアリングサービスを全国で提供し、ラストワンマイルの移動課題の解決に取り組んでいます。地域に根ざした移動インフラの構築において、高い技術力と運営ノウハウを有しています。
発生の背景
都市部における交通渋滞の緩和や環境負荷の低減に向けて、マイクロモビリティの需要が急速に高まっています。ヤフーは、自社の地図や乗換案内などのサービスとリアルな移動手段を組み合わせることで、より便利な移動体験の提供を目指していました。このような市場の成長と両社の戦略的な方向性が一致したことが、本買収の背景にあります。
想定されるシナジー
- ヤフーの地図サービスや乗換案内とOpenStreetのシェアサイクルを連携させ、シームレスなルート検索と移動手段の提供を実現します。
- ヤフーの決済サービスを導入することで、シェアサイクルの利用手続きや支払いを簡素化し、ユーザーの利便性を向上させます。
- ヤフーが持つ膨大なユーザー基盤を活用し、OpenStreetのシェアサイクルサービスの認知拡大と新規利用者の獲得を加速させます。
まとめ
本M&Aは、ネット大手のヤフーがモビリティスタートアップであるOpenStreetを傘下に収め、MaaS領域への本格的な参入を示した事例です。ネットとリアルの融合により、日本の交通インフラにおける新たな移動体験の創出が期待されます。両社の強みを掛け合わせた今後のサービス展開が注目されます。