こちらではウェブサイトの情報を元にしたスタートアップのM&A/買収事例に関するシナジーや背景などを掲載しております。掲載情報に内容などはリサーチした段階での情報ですので詳細は各社のウェブサイトをご確認ください。FIRST CVCでは他にも多くのスタートアップのM&Aに関する情報を提供していますので、ご確認ください。
概要
2016年9月29日、京王グループはECサイトを運営するスタートアップであるセレクチュアーの買収を公表しました。このM&Aの買収金額は約10.4億円となっています。本件は、リアル店舗を中心に展開する大手企業グループが、EC領域の強化を目指して実施した事例です。
買収企業と被買収企業の紹介
京王グループは、鉄道事業を基盤としながら、流通、不動産、レジャーなど幅広い分野で事業を展開する企業グループです。特に流通部門においては、百貨店やスーパーマーケットなどのリアルな店舗網を強みとしています。近年はデジタル技術の活用や、新たな販売チャネルの開拓に注力しています。
セレクチュアーは、衣料やキッチン用品などを取り扱うECサイトを運営するスタートアップです。独自のセンスによる商品選定と、ファンを惹きつけるコンテンツ制作力に強みを持っています。ライフスタイルに寄り添った魅力的な商品をオンラインで提供し、多くの顧客から支持を得ています。
発生の背景
小売業界において、EC市場の拡大に伴い、リアル店舗とネットショップの融合が重要な課題となっています。京王グループは、既存のリアルな顧客基盤に加え、デジタル分野での新たな顧客接点を構築したいという戦略がありました。一方のセレクチュアーは、大手グループの経営資源を活用することで、さらなる事業拡大を目指したと考えられます。
想定されるシナジー
- 京王グループが持つリアル店舗のネットワークと、セレクチュアーのEC運営ノウハウを融合したオムニチャネル戦略の推進。
- セレクチュアーが強みとする衣料・キッチン用品などの商品調達力を、京王グループの流通事業へ導入することによる商品ラインナップの拡充。
- 両社の顧客基盤を相互に活用することによる、新規顧客の獲得やクロスセルの促進。
まとめ
本M&Aは、伝統的なリアル店舗の強みを持つ京王グループが、EC領域で実績のあるセレクチュアーを約10.4億円で傘下に収めた事例です。デジタルとリアルの融合を加速させ、グループ全体の流通事業における競争力を高める戦略的な一手と言えます。今後もこのようなリアルとネットの融合を目指す連携は、小売業界において重要な戦略となると考えられます。