こちらではウェブサイトの情報を元にしたスタートアップのM&A/買収事例に関するシナジーや背景などを掲載しております。掲載情報に内容などはリサーチした段階での情報ですので詳細は各社のウェブサイトをご確認ください。FIRST CVCでは他にも多くのスタートアップのM&Aに関する情報を提供していますので、ご確認ください。
概要
2016年8月2日、日本入試センターがオンライン英語スクールを運営するスタートアップであるベストティーチャーを約10億円で買収しました。このM&Aは、教育業界におけるデジタル化と英語教育改革への対応を目的としたものです。伝統的な教育事業者と新興EdTechスタートアップの連携として大きな注目を集めました。
買収企業と被買収企業の紹介
日本入試センターは、大手予備校「代々木ゼミナール」や「SAPIX」などを運営する日本の大手教育事業者です。長年にわたり、受験対策を中心とした質の高い対面授業や学習指導を提供しています。近年は、多様化する教育ニーズに対応するため、デジタル技術を活用した教育サービスの拡充を進めています。
ベストティーチャーは、オンライン英語スクールを運営するEdTechスタートアップです。「書いて、話す」をコンセプトに、ライティング指導とスピーキングレッスンを組み合わせた独自のオンライン英語学習サービスを提供しています。特に、英語の4技能をバランスよく鍛えるカリキュラムに強みを持っています。
発生の背景
日本の教育業界では、大学入試改革などに伴い、英語の4技能(読む・書く・聞く・話す)を総合的に評価する傾向が強まっています。このような環境変化に対応するため、従来の対面型授業に加えて、オンラインを活用した実践的な英語学習サービスの需要が急速に高まっていました。日本入試センターは、自社の教育ネットワークにオンライン英語教育のノウハウを迅速に取り込むことを目指していました。
想定されるシナジー
- 日本入試センターが運営する学習塾や予備校の生徒に対して、ベストティーチャーのオンライン英語学習サービスを提供することで、英語4技能対策の指導力を大幅に強化します。
- ベストティーチャーが持つオンライン教育のシステムやノウハウを活用し、日本入試センター全体のデジタル化や新たなオンラインサービスの開発を加速させます。
- 両社のブランド力と顧客基盤を相互に活用することで、受講生層の拡大や新たな教育コンテンツの共同開発を推進します。
まとめ
本M&Aは、伝統的な教育大手である日本入試センターが、EdTechスタートアップであるベストティーチャーを約10億円で買収し、英語教育改革への対応を迅速に進めた事例です。オンラインとオフラインの教育ノウハウを融合させることで、より質の高い教育サービスの提供を目指しています。教育業界におけるデジタル変革を象徴する重要な連携と言えます。