こちらではウェブサイトの情報を元にしたスタートアップのM&A/買収事例に関するシナジーや背景などを掲載しております。掲載情報に内容などはリサーチした段階での情報ですので詳細は各社のウェブサイトをご確認ください。FIRST CVCでは他にも多くのスタートアップのM&Aに関する情報を提供していますので、ご確認ください。
概要
2020年10月12日、電子書籍流通大手のメディアドゥは、漫画アプリの開発・運営を手がけるNagisaの買収を公表しました。このM&Aはエンタメ業界におけるデジタルコンテンツの配信力強化を目的としたものです。なお、今回の買収金額は非公開となっています。
買収企業と被買収企業の紹介
メディアドゥは、電子書籍の取次事業を主軸に展開する業界最大手の企業です。出版社と電子書店をつなぐ流通プラットフォームを提供し、デジタルコンテンツの普及を支えています。近年は電子書籍の流通にとどまらず、コンテンツの価値を最大化するための多様なテクノロジーサービスの開発にも注力しています。
Nagisaは、スマートフォン向けの漫画アプリなどの企画・開発・運営を行うスタートアップ企業です。ユーザーのニーズを捉えた直感的なUI/UXデザインと、効果的なアプリマーケティングに強みを持っています。自社で展開する漫画アプリを通じて、多くの読者にデジタルコミックを届けるサービスを提供してきました。
発生の背景
スマートフォンを通じた電子コミック市場の急速な拡大を背景に、電子書籍取次事業者とアプリ開発企業の連携が求められていました。メディアドゥは流通網のさらなる強化と直接的なユーザー接点の獲得を目指していました。一方のNagisaは、豊富なコンテンツホルダーとのネットワークを持つパートナーを求めており、両社の戦略が一致したことで本買収が合意されました。
想定されるシナジー
- メディアドゥが持つ豊富な電子書籍コンテンツを、Nagisaの漫画アプリを通じてより多くのユーザーへ直接届けることが可能になります。
- Nagisaが培ってきたアプリ開発力やマーケティングノウハウを活かし、メディアドゥグループ全体のデジタルサービスのUI/UXを向上させます。
- 両社の強みを融合させることで、新たな電子コミックの配信モデルやエンタメサービスの共同開発を推進します。
まとめ
本M&Aは、電子書籍取次大手のメディアドゥが、漫画アプリ開発に強みを持つNagisaを傘下に収めることで、デジタルエンタメ領域での競争力を高める重要な一手となりました。流通とプラットフォーム開発のシナジーにより、ユーザーにとってより魅力的なコンテンツ体験の提供が期待されます。今後、両社がどのように電子コミック市場の発展を牽引していくのか注目が集まります。