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CATALYST 特集

エネルギー・脱炭素の注目スタートアップ特集

持続可能な社会の実現に向けて、エネルギー分野の変革や脱炭素(カーボンニュートラル)への取り組みが急務となっています。本特集では、再生可能エネルギーの普及、温室効果ガスの可視化、CO2回収技術など、気候変動対策に挑む注目のスタートアップ企業を紹介します。

掲載 10最終更新: 2026年6月11日

地球温暖化対策の本格化に伴い、温室効果ガス(GHG)の排出量削減や再生可能エネルギーの導入、さらには大気中からの二酸化炭素回収といった脱炭素技術への期待が急速に高まっています。しかし、サプライチェーン全体にわたる正確な排出量の把握や、天候に左右されやすい再生可能エネルギーの安定的な運用、そして回収・貯蔵プロセスにおける膨大なエネルギー消費やコストの抑制など、社会実装に向けて解決すべき課題は山積しています。

本特集では、こうした課題に対して独自の技術アプローチで挑む新進気鋭のスタートアップを紹介します。AIやデータ解析を駆使した排出量の可視化・管理システムをはじめ、ハードウェアとソフトウェアを高度に融合させたエネルギー制御技術、革新的な素材や物理プロセスを応用した低コストなCO2回収技術、さらには次世代の蓄熱・発電システムまで、脱炭素社会の実現を加速させる多様なイノベーションの最前線をお届けします。

1

株式会社ゼロボード

気候変動を社会の可能性に変える

国際基準に準拠し、第三者機関による妥当性の保証を受けた信頼性の高い温室効果ガス排出量算定・可視化技術を開発。データベースの搭載や、AI-OCR、スマートメーターとの連携によってデータ入力を自動化・効率化している。さらにAIチャットボットを用いたユーザーサポート体制も構築しており、企業の正確かつ効率的な排出量管理を強力に支援する。

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2

自然電力株式会社

青い地球を未来につなぐ

再生可能エネルギー発電所の開発・建設というハードウェア領域から、発電された電力を最適に制御・活用するソフトウェアによるエネルギーマネジメントまでを一気通貫で手掛ける。自社で開発・運営する発電所から得られる豊富な稼働データを直接ソフトウェアの改善にフィードバックすることで、変動しやすい再生可能エネルギーを安定的かつ効率的に利用する技術基盤を構築している。

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3

ENECHANGE株式会社

エネルギーの未来をつくる

英国ケンブリッジ大学での研究から生まれた高度な電力データ解析技術を強みとする。スマートメーターのデータを解析して消費者の行動変容を予測する特許取得済みのアルゴリズムを保有。この技術を電力・ガス比較のシミュレーションや事業者向けクラウドサービスに展開し、自社サービスで得た知見を開発に活かす循環によって、模倣困難な競争優位性を築いている。

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4

Planet Savers株式会社

気候変動を食い止め、次世代に美しい地球を残す

安価で耐久性の高いゼオライトを吸着剤に用いた二酸化炭素の直接空気回収(DAC)技術を開発。高温の熱や水蒸気を使わず、圧力差のみで吸着・脱離を行う物理吸着プロセスを採用することで、エネルギー消費量を従来技術の約3分の1に抑制。さらに、輸送や設置が容易なコンテナサイズのモジュール型設計により、多様な場所への柔軟な導入とスケールアップを可能にしている。

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5

株式会社Blossom Energy

世界中のスチームをグリーン化 - 世界で排出される温室効果ガス排出の10%を削減する -

高温ガス炉の知見を応用した二つの技術を展開。短期事業の「黒鉛蓄熱電池」は、再生可能エネルギーの余剰電力を黒鉛ブロックに1500℃の高温熱として貯蔵し、産業用の高温蒸気やガスを供給する。長期事業の「クラスタ型高温ガス炉」は、原理的にメルトダウンしない燃料を用いた本質的に安全な次世代原子炉であり、将来的な究極のクリーン熱源としての活用を目指している。

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6

株式会社OPTMASS

ビルの窓ガラスが発電所となり、エネルギーの地産地消を実現する

太陽光の約44%を占める赤外光を選択的に吸収して電力に変換する、独自の熱線制御技術を開発。この技術を応用した透明太陽電池は、目に見える光を透過させるため、景観を損なわずに建物の窓ガラスなどでの発電を可能にする。さらに、熱線を遮蔽することで室内の温度上昇を抑え、空調負荷を低減するという省エネ効果も同時に実現している。

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7

株式会社アルバトロス・テクノロジー

海と風の力で日本のエネルギー問題とグローバルな脱炭素に貢献する

船舶海洋工学の知見を応用した、独自の垂直軸型浮体式洋上風車を開発。従来の水平軸型とは異なり、「重心を低くして安定させる」という船舶設計の思想を取り入れている。強風に耐えるのではなく、自然の力を受け流すことで最大20度の傾斜を許容する設計により、浮体部分を大幅に小型化し、洋上風力発電の抜本的な低コスト化を実現する。

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8

株式会社Yanekara

分散型電源で21世紀の黒部ダムをつくる

ハードウェアからクラウドソフトウェアまでを自社で一気通貫開発するEV充放電制御技術が強み。太陽光パネルで発電した直流電力を交流に変換せず、直接EVに充電する技術により、電力変換ロスを従来の約3分の1に抑制する。1台で複数台のEVを同時に充放電できる機能や、既存の普通充電コンセントに後付け可能な制御機器も提供している。

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9

株式会社Sustech

テクノロジーを活用し、企業と社会のGXに貢献する

温室効果ガス排出量の可視化と、AIによる再生可能エネルギーの運用最適化を連携させた技術基盤を持つ。サプライチェーン全体における排出量を正確に可視化して削減領域を特定し、その具体的な削減策として、AI予測技術を用いて再生可能エネルギーの発電効率を最適化・安定運用させる。可視化から削減実行までを自社技術で一気通貫で支援できる点が強み。

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10

株式会社カーボンクライオキャプチャー

経済的に利用可能で、エネルギー効率が高く、真にグリーンなCO2分離・回収技術を開発し、世界のカーボンクレジット事業の発展をリードすること

従来の化学吸収法が二酸化炭素の分離・回収時に高温加熱による多大なエネルギーを消費するのに対し、PDMSゴムを用いた独自の「低温物理吸収法」を採用。冷却・加圧によって二酸化炭素を物理的に吸収させ、減圧するだけで放出させるため、回収・再生プロセスにおけるエネルギー消費を劇的に削減し、プラントの運用コストを大幅に低減できる。

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