CATALYST 特集
量子計算誤り耐性(FTQC)の実現に挑む注目スタートアップ
量子コンピュータの実用化において最大の難関とされる「誤り耐性(FTQC)」の実現に向け、独自のアーキテクチャやソフトウェア開発に取り組むスタートアップを紹介します。材料開発や創薬などの産業応用を見据え、次世代の計算基盤技術をリードする企業の取り組みをまとめました。
量子コンピュータの実用化に向けて、計算過程で生じるエラーを克服する「誤り耐性」の実現が世界的な課題となっています。現在主流のNISQ(ノイズあり中規模量子)デバイスから、エラー訂正機能を備えた誤り耐性量子コンピュータ(FTQC)への移行は、真の量子実用化時代を切り拓くために不可欠なステップです。この高いハードルを越えるため、国内外のスタートアップが多様なアプローチで技術開発を競っています。
本特集では、誤り耐性量子計算の実現に向けて独自の強みを持つ国内スタートアップ3社を紹介します。ハードウェアの制約に縛られずFTQCに特化したアルゴリズム開発を進める企業や、イオントラップ方式と光接続を組み合わせた分散型アーキテクチャで大規模化に挑む企業、さらに量子誤り訂正の実装に有利とされる中性原子方式を採用する企業など、ソフトウェアとハードウェアの両面からアプローチする最先端の取り組みに迫ります。
株式会社Quemix
量子技術で、人類が夢見た未来を実現する
将来の本命とされる誤り耐性量子コンピュータ(FTQC)の性能を最大限に引き出すアルゴリズム開発に特化した企業です。特定のハードウェア方式に依存しないソフトウェア領域に注力することで、ハードウェアの進化を柔軟に価値へと変換できる強みを持っています。FTQCの実用化を見据え、先行してアルゴリズムの開発と知財化を進めることで、将来の市場における優位性の確立を目指しています。
株式会社Quemixの詳細データを見るQubitcore株式会社
沖縄科学技術大学院大学(OIST)発のディープテック・スタートアップ
イオントラップ方式と光接続技術を融合した「分散型量子計算アーキテクチャ」を開発する企業です。精度が高く安定したイオントラップ方式の量子プロセッサを、光ファイバーネットワークで相互接続するアプローチを採用しています。これにより、従来の方式では困難であった大規模化の課題を解決し、誤り耐性型汎用量子コンピュータ(FTQC)の実現を目指しています。
Qubitcore株式会社の詳細データを見る株式会社Yaqumo
量子技術を社会実装し、人類の進歩に貢献する
超電導方式に代わる次世代の「中性原子方式」を採用した量子コンピュータ開発に取り組む企業です。京都大学などの最先端の知見を基に、冷却イッテルビウム原子を用いることで、実用化の鍵となる量子誤り訂正機能の実装を容易にする独自技術を確立しています。量子ビットの集積度向上や常温動作の可能性といった強みを活かし、誤り耐性を備えた大規模システムの実現を目指します。
株式会社Yaqumoの詳細データを見る関連特集
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5社
量子コンピューティングの注目スタートアップ特集
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3社
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1社