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CATALYST 特集

核融合発電の注目スタートアップ特集

脱炭素社会の実現に向け、究極のクリーンエネルギーとして期待される核融合発電(フュージョンエネルギー)。本特集では、独自の核融合炉開発や関連技術の社会実装に挑む注目のスタートアップ企業を紹介します。国内外で研究開発を加速させる企業の最新動向に迫ります。

掲載 7最終更新: 2026年6月11日

次世代のクリーンエネルギーとして世界的な注目を集める核融合発電。その商用化に向けては、超高温・超高圧のプラズマを安定して制御する技術や、高効率な反応を連続して繰り返す工学的な課題の解決が強く求められています。近年では、主流とされる方式のほかにも、ヘリカル方式やレーザー方式、さらには中性子を発生させない先進燃料の採用や、低温・低圧環境での反応を目指すアプローチなど、多様な技術革新が同時並行で進んでいます。

本特集では、日本の大学や公的研究機関が長年蓄積してきた世界最先端の知見をベースに、独自の技術アプローチで核融合の社会実装に挑むスタートアップを紹介します。プラント全体を支えるキーコンポーネント開発から、独自のプラズマ閉じ込め方式、AIを駆使した革新的なレーザー制御技術まで、各社が描く未来のエネルギー像とその技術的優位性に迫ります。

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京都フュージョニアリング株式会社

フュージョンエネルギー技術を確立させ、世界が共に繁栄する未来を実現する

京都大学や量子科学技術研究開発機構(QST)などの研究成果を基盤とする企業です。核融合炉のプラントエンジニアリングと、炉心プラズマを維持しエネルギーを取り出すための主要コンポーネントの研究開発に特化しています。日本の公的研究機関が長年蓄積してきた世界最先端の知見を活かし、核融合の実現に不可欠なキーテクノロジーの提供を目指しています。

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2

株式会社EX-Fusion

レーザー核融合によるエネルギー革命と産業の創出

レーザー核融合方式による商用炉の実現を目指す企業です。最大の強みは、商用発電に不可欠な「連続運転技術」に注力している点にあります。大阪大学で研究されてきた「高速点火方式」の利点を活かし、高効率な反応を高い頻度で安定して繰り返すという工学的な課題解決を重視することで、現実的な社会実装を見据えた開発を進めています。

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3

株式会社Helical Fusion

日本生まれの「ヘリカル式」核融合炉を用いて、世界初の定常核融合発電炉を稼働させることを目指すスタートアップ企業

主流のトカマク方式とは異なる「ヘリカル方式」を採用する企業です。螺旋状のコイルのみでプラズマを安定させることで、原理的に24時間365日の定常運転が可能という優位性を持ちます。核融合科学研究所(NIFS)の研究成果を継承し、世界的な先進性を持つ「高温超伝導マグネット」と「液体金属ブランケット」の開発に注力しています。

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Blue Laser Fusion Inc.

独自のレーザー核融合技術を用いて、安全かつ低コストなエネルギー供給を目指す企業

中性子をほとんど発生させない水素-ホウ素(p-B)反応を燃料に採用し、安全性の向上と建設コストの大幅な削減を目指す企業です。この反応を実現するため、2つの独自レーザー技術(OECとCBC)を組み合わせ、メガジュール級のエネルギーを毎秒10回という高頻度で繰り返し照射し、連続的なエネルギー生成を行う技術開発に取り組んでいます。

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5

株式会社LINEAイノベーション

中性子を出さず安全でシンプルな革新的核融合炉の実現

軽水素とホウ素11を用いる「先進燃料核融合」を特徴とする企業です。主反応で中性子を発生させないため、高い安全性を確保できます。この反応を実現するため、日本大学のFRC方式と筑波大学のミラー方式を組み合わせた独自の「FRCミラーハイブリッド方式」を採用。従来方式よりも小型でシンプルな核融合炉の実現を目指しています。

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6

株式会社New Hydrogen Fusion Energy

世界のエネルギー問題やカーボンニュートラルに対応できる、画期的で現実的な新エネルギー源の実用化

ナノ複合金属材料と水素を用い、1,000度以下の低温かつ数気圧の低圧環境で反応を発生させる「新水素核融合」を開発する企業です。大阪大学の髙橋亮人名誉教授の理論に基づいており、従来の超高温・超高圧を必要とする方式とは一線を画します。CO2や高レベル放射性廃棄物を排出しない、極めて高い安全性が特徴です。

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7

株式会社パワーレーザー

パワーレーザーが未来を拓く

大阪大学レーザー科学研究所が蓄積してきたパワーレーザー技術を基盤とする企業です。複数のレーザー光を合成して高出力を得る「コヒーレントビーム結合(CBC)技術」を中核とし、AIやFPGAを用いた高速・高度な制御によって安定した高出力を実現。核融合や宇宙デブリ除去など、大規模な応用市場の開拓を目指しています。

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