CATALYST 特集
バイオ燃料・SAF(持続可能な航空燃料)開発に挑む注目スタートアップ特集
航空業界の脱炭素化に向けて需要が高まる持続可能な航空燃料(SAF)や、バイオ燃料の開発に取り組むスタートアップ企業を紹介します。廃食用油や昆虫、未利用バイオマスなどを原料とした、環境負荷の低い次世代エネルギーの製造・実用化に挑む企業の取り組みをまとめています。
航空業界をはじめとするさまざまな産業において脱炭素化への要請が強まる中、持続可能な代替燃料であるバイオ燃料やSAF(持続可能な航空燃料)の導入が急務となっています。しかし、実用化に向けては、原料となる資源の安定的な確保や、製造プロセスにおける効率化、さらには食料や飼料との競合をいかに回避するかといった多面的な課題が存在しており、これらを克服する革新的なアプローチが求められています。
本特集では、独自の技術や未利用資源の活用によってバイオ燃料の可能性を広げる注目のスタートアップ3社を紹介します。廃食用油を原料に高い収率とゼロエミッションを両立する地産地消型の製造技術や、飼育が困難だった生物資源をAIやIoTで安定生産するシステム、そして非可食の植物資源をアップサイクルする世界初の特許技術など、各社は独自の強みを持っています。持続可能な社会の実現に向けて、原料調達から製造プロセスまで多角的な視点で挑む各社の技術イノベーションに注目します。
株式会社レボインターナショナル
廃食用油の回収からバイオ燃料の製造・販売までを一貫して行う循環型プラットフォーム
廃食用油から高品質なバイオ燃料を安定製造する技術を持つ企業です。京都大学と共同開発した「エステル交換反応」技術や、低圧条件下でSAFを製造する国際特許取得の「HEFA技術」を基盤とし、中小規模での地産地消型モデルを可能にしています。製造収率98.5%を達成し、副産物も燃料や肥料として再利用することで廃棄物を出さないゼロエミッションを実現しています。
株式会社レボインターナショナルの詳細データを見る株式会社スーパーワーム
小さな生物から生まれる大きな力で、未来の地球を守る
栄養価が高いものの共食いの性質から大量生産が困難だった「スーパーワーム」を活用し、バイオ燃料等の原料化に挑む企業です。育種から養殖、加工までを一貫して行う技術基盤を構築。AIやIoTを活用した養殖技術と高効率な抽出プロセスを組み合わせることで、安定的な大量生産における課題を克服し、独自の参入障壁を築いています。
株式会社スーパーワームの詳細データを見るInnovare株式会社
グリーンテクノロジーで、青い地球を未来へつなぐ
非可食の未利用資源である「天然ゴムの実」をアップサイクルし、バイオ燃料などを製造するバイオリファイナリー技術を展開しています。食料や飼料との競合を完全に回避できる点が強みで、この技術に関する世界初の基本特許を取得して独占領域を確保しています。さらに、タイの大学との共同研究により製造コストの削減も進めています。
Innovare株式会社の詳細データを見る関連特集
昆虫タンパク質飼料の開発に取り組む注目スタートアップ
世界的な人口増加に伴うタンパク質危機の解決策として、昆虫を活用した飼料開発が注目されています。本特集では、イエバエやコオロギ、スーパーワームなどの昆虫を用いて、持続可能で栄養価の高い代替タンパク質飼料や肥料を開発する注目のスタートアップ企業を紹介します。
3社
発酵アップサイクル素材開発に取り組む注目スタートアップ特集
廃棄される未利用資源や植物バイオマスを原料に、微生物や発酵技術を用いて新たな高付加価値素材を開発するスタートアップを紹介します。環境負荷の低減と資源循環の実現に向けて、独自のバイオテクノロジーを活用した素材開発を進める企業の取り組みをまとめています。
2社
バイオ炭カーボンクレジット分野の注目スタートアップ
脱炭素社会の実現に向けて注目を集める、バイオ炭を活用したカーボンクレジット創出に取り組むスタートアップを紹介します。バイオ炭の製造技術や、農業分野と連携したクレジット開発など、環境価値の創出と持続可能な農業を両立する先進的な取り組みを行う企業をまとめています。
3社
藻類由来素材の開発に取り組む注目スタートアップ特集
二酸化炭素の削減や持続可能な資源循環の実現に向けて、藻類を活用した新素材や有用物質の開発に取り組むスタートアップを紹介します。微細藻類を用いた環境配慮型の素材提供や、化粧品・健康食品向け原料の開発など、バイオテクノロジーでサステナブルな社会を目指す企業の取り組みをまとめました。
3社