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CATALYST 特集

がん悪液質治療に挑む注目スタートアップ

がん患者の多くに現れ、QOL(生活の質)の低下や生存期間に深刻な影響を及ぼすがん悪液質。有効な治療法が十分に確立されていないこのアンメット・メディカル・ニーズに対し、革新的な新薬開発やアプローチで治療法の確立に挑む注目のスタートアップを紹介します。

掲載 1最終更新: 2026年6月11日

がん悪液質(カヘキシア)は、がんの進行に伴って生じる深刻な体重減少や筋力低下、全身性の炎症反応などを特徴とする病態です。患者の生活の質(QOL)を著しく低下させるだけでなく、がん治療の継続を困難にし、生存期間にも悪影響を及ぼすため、効果的な治療法の確立が強く望まれています。しかし、その複雑な発症メカニズムから、依然として十分な治療選択肢が存在しないのが現状であり、新たなアプローチによる創薬が急務となっています。

本特集では、このがん悪液質という極めて難度の高い領域に挑むスタートアップの取り組みに注目します。大手製薬企業が開発を中止した前臨床段階のシーズから有望なものを見極め、独自の技術と機動力をもって実用化へと導く新たな創薬ビジネスモデルを紹介します。がん由来の炎症抑制とがん微小環境の改善という、多角的な効果を目指す最新の治療薬開発の動向を紐解き、次世代の治療選択肢としての可能性を探ります。

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テンセグリティファーマ株式会社

製薬企業が戦略的理由で開発を中止した有望な新薬候補(シーズ)を導入し、価値を最大化してライセンスアウトするという特徴的なビジネスモデルを展開するバイオスタートアップ

テンセグリティファーマは、アステラス製薬が開発を中止した前臨床開発品を継承した「TSP-101」の開発を進めています。本パイプラインはFn14を標的とする完全ヒトモノクローナル抗体で、がん由来の全身性炎症を抑える抗悪液質作用と、がん微小環境を改善する抗がん作用の双方を期待できる点が特徴です。有望なシーズを評価する経営陣の目利き力と迅速な開発力で、実用化を目指しています。

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