CATALYST 特集
複合プラスチックリサイクル技術を持つ注目スタートアップ特集
従来は分別や再利用が困難とされ、焼却や埋め立て処分されてきた複合プラスチックのリサイクルに挑むスタートアップを紹介します。独自の複合化技術や再資源化プロセスにより、プラスチック循環社会の実現を目指す企業の取り組みをまとめています。
プラスチックリサイクルにおいて、複数の素材が混ざり合った「複合プラスチック」の処理は大きな課題となっています。従来の技術では、異種素材の分別に多大なコストやエネルギーがかかるため、焼却や埋め立てに頼らざるを得ないケースが多く存在していました。しかし、持続可能な社会の実現に向けて、これらの複合素材を効率的に再資源化し、環境負荷を低減する新しいリサイクル技術への需要が急速に高まっています。
本特集では、この課題に独自の技術アプローチで挑むスタートアップ4社を紹介します。分別プロセスを不要にする画期的なマテリアルリサイクル技術や、異種素材を高度に混錬・複合化して高付加価値な新素材へと生まれ変わらせる技術など、各社の先進的な取り組みに迫ります。従来の課題を克服し、資源循環を加速させる革新的なソリューションの数々をぜひご覧ください。
株式会社esa
燃やさず・埋めず・資源に還す
「esa method」と呼ばれる独自のマテリアルリサイクル技術を展開しています。特殊なスクリューによる混錬と精密な温度・圧力制御により、従来は困難だった複合プラスチックを分別せずに安定した品質の再生ペレット「Repla」に再資源化します。ケミカルやサーマルリサイクルに比べてコストやエネルギー効率に優れ、バージンプラスチック比で最大約87%のCO2排出削減を実現します。
株式会社esaの詳細データを見る株式会社Remare
燃やさず、埋め立てず、プラスチックを社会に貯蔵する
融点が異なる複数のプラスチックが混在していても、素材ごとの分別をすることなく成形できる独自技術を保有しています。従来は焼却や埋め立て処分されていた多様な複合プラスチックを、100%リサイクルプラスチックの板材へとアップサイクルすることが可能です。この技術により、ポリエチレンの場合で焼却処分と比較してCO2排出量を約3分の1に削減できます。
株式会社Remareの詳細データを見るエフピー化成工業株式会社
「環境へ配慮したプラスチックと共存する世界」の実現
独自の「乾式特殊混練製法」を用いた複合化技術に強みを持っています。巴川コーポレーションと共同開発したバイオマス複合樹脂「グリーンチップCMF」は、従来困難とされていたセルロースファイバーの樹脂への51%以上という高比率での均一分散を実現しました。これにより、石油由来樹脂やCO2の削減といった環境性能と、高強度・高耐熱性などの優れた物性を低コストで両立しています。
エフピー化成工業株式会社の詳細データを見る株式会社ウッドプラスチックテクノロジー
環境にやさしい製品を低コストで提供し、プラスチック循環社会の早期実現に貢献することをミッションとしている。
東京大学発の技術を基に、木くずなどの木質バイオマスと廃プラスチックを低コストで複合化する製造技術を有しています。これらを混合・溶融してプレス成形することで、軽量かつ高耐久、低コストな新素材「ウッドプラスチック」を製造します。さらに、使用済みの製品を回収して再び再生する一貫した水平リサイクルシステムを構築している点も大きな特徴です。
株式会社ウッドプラスチックテクノロジーの詳細データを見る関連特集
廃プラスチック資源化に取り組む注目スタートアップ特集
海洋プラスチック問題や廃棄物処理の深刻化を背景に、廃プラスチックの資源化やリサイクル技術への関心が高まっています。本特集では、複合プラスチックの再資源化や廃漁網のアップサイクル、廃棄プラスチックを活用した3Dプリンタ技術など、独自の技術でプラスチック循環社会の実現に挑むスタートアップを紹介します。
8社
スマートレンズ開発に挑む注目のスタートアップ特集
独自の光学技術や液晶技術を用いて、視力低下や眼精疲労などの課題解決に挑むスマートレンズ領域のスタートアップを紹介します。次世代のアイウェアや視覚体験の向上を目指す企業の取り組みをまとめています。
1社
マイコプロテイン(菌糸体タンパク質)関連スタートアップ特集
代替タンパク質として世界的に注目を集めるマイコプロテイン(菌糸体タンパク質)の分野で、独自の技術を持つスタートアップを紹介します。食品加工の副産物をアップサイクルし、持続可能な食糧生産や新たなタンパク質源の確保を目指す企業の取り組みをまとめています。
1社
発酵アップサイクル素材開発に取り組む注目スタートアップ特集
廃棄される未利用資源や植物バイオマスを原料に、微生物や発酵技術を用いて新たな高付加価値素材を開発するスタートアップを紹介します。環境負荷の低減と資源循環の実現に向けて、独自のバイオテクノロジーを活用した素材開発を進める企業の取り組みをまとめています。
2社