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CATALYST 特集

廃プラスチック資源化に取り組む注目スタートアップ特集

海洋プラスチック問題や廃棄物処理の深刻化を背景に、廃プラスチックの資源化やリサイクル技術への関心が高まっています。本特集では、複合プラスチックの再資源化や廃漁網のアップサイクル、廃棄プラスチックを活用した3Dプリンタ技術など、独自の技術でプラスチック循環社会の実現に挑むスタートアップを紹介します。

掲載 8最終更新: 2026年6月11日

従来のプラスチックリサイクルは、素材ごとの分別コストや、複合素材の処理難易度の高さ、再生プロセスにおけるエネルギー消費やCO2排出量が大きな課題となっていました。しかし近年、これらの課題を克服する革新的なアプローチが登場しています。分別不要で多様なプラスチックを同時に再生する技術や、低温・低圧で効率的に化学原料へ戻す触媒技術、さらには廃棄物を建築資材や新素材へとアップサイクルする試みが進んでいます。

また、単なる処理技術にとどまらず、回収から再資源化までのサプライチェーン全体をデータで可視化し、トレーサビリティを確保する動きも活発化しています。本特集では、独自の技術やアプローチで廃プラスチックの資源循環を加速させる、注目スタートアップ8社を紹介します。

1

株式会社Remare

燃やさず、埋め立てず、プラスチックを社会に貯蔵する

従来はリサイクルが困難だった複合プラスチックを、素材ごとに分別することなく100%リサイクルプラスチックの板材へとアップサイクルする独自技術を持つ。融点が異なる素材が混在していても成形できるため、これまで焼却や埋め立てに頼っていた多様なプラスチックを資源化可能。ポリエチレンの場合、焼却処分と比較してCO2排出量を約3分の1に削減できる環境性能も強みである。

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2

株式会社esa

燃やさず・埋めず・資源に還す

分別が難しい複合プラスチックをそのまま再資源化するマテリアルリサイクル技術「esa method」を展開。特殊なスクリューによる混錬と精密な温度・圧力制御により、異種素材が混在した状態からでも安定した品質の再生ペレットを製造できる。ケミカルやサーマルリサイクルに比べてコストやエネルギー効率に優れ、大幅なCO2排出削減効果を実現する。

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3

amu株式会社

いらないものはない世界をつくる。

単一の技術にとどまらず、全国規模の廃漁網回収網、化学メーカーとの協業によるケミカルリサイクル技術、および素材の履歴を可視化するトレーサビリティシステムを統合したサプライチェーン全体に強みを持つ。これにより、回収から再生、付加価値の創出までを一貫して行い、高品質な再生素材の安定供給とストーリー性のある資源循環を実現している。

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4

AC Biode株式会社

化学技術により、地球の温暖化ガス削減と海洋プラスチックはじめグローバルなごみ問題解決・リサイクル率向上に貢献する

貴金属やレアメタルを使用しない独自触媒を用い、180℃〜300℃の低温・低圧環境で混合廃プラスチックを化学原料やメタノールに分解する技術を持つ。特にPETから直接メタノールを生成する解重合に強みがあり、設備投資や運用コストを大幅に抑制できる。また、変換ロスをなくす独自の交流電池技術も開発し、効率的なシステム構築を目指している。

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5

株式会社DigitalArchi

デジタルの時代のカンナとノコギリ

長年の研究開発に基づく建築用大型3Dプリンタ技術をコアに持つ。ロボットアーム式の6軸プリンタにより、複雑な形状を高い自由度と精度で造形できる。さらに、従来は再利用が困難だった廃棄プラスチックを造形材料として活用する技術を組み合わせており、環境負荷の低減と建築分野におけるコスト競争力の両立を実現している。

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6

株式会社レコテック

ネイチャーポジティブな経済発展ができる社会をつくる

廃棄物の発生から再資源化までのプロセスをデータで繋ぎ、資源循環を最適化する。排出情報のデータ化・可視化システムと、AIによる収集運搬ルートの最適化アルゴリズムを組み合わせることで、運搬コストとCO2排出量を削減。トレーサビリティの確保やサプライチェーン全体の環境負荷の可視化を通じて、企業のサステナビリティ経営を支援する。

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7

株式会社TBM

進みたい未来へ、橋を架ける

石灰石を主原料とし、紙やプラスチックの代替となる新素材「LIMEX」を開発。シートやペレットなど多様な成形に対応する汎用性を備える。この基盤技術を応用し、使用済みプラスチックを再利用する再生素材の展開や、CO2を資源化するカーボンリサイクル技術の開発を進めるなど、持続可能な素材置換と資源循環の仕組みを構築している。

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8

株式会社ウッドプラスチックテクノロジー

環境にやさしい製品を低コストで提供し、プラスチック循環社会の早期実現に貢献することをミッションとしている。

木質バイオマスとプラスチックを低コストで複合化する大学発の製造技術を保有。木くずや廃プラスチックなどの低価値な原料を混合・溶融し、軽量・高耐久な新素材「ウッドプラスチック」を製造する。この独自素材技術に加え、使用済み製品を回収して再び製品へと再生する水平リサイクルシステムを確立している点が大きな特徴である。

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