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CATALYST 特集

フェロトーシス創薬に取り組む注目スタートアップ

フェロトーシス(鉄依存性の制御された細胞死)は、がんや老化関連疾患などの新たな治療標的として注目されています。本特集では、フェロトーシスを制御・誘導する革新的な治療薬や予防薬の開発に挑む、国内の注目スタートアップ企業を紹介します。

掲載 3最終更新: 2026年6月11日

フェロトーシスは、2012年に発見された鉄依存性の制御された細胞死のメカニズムです。従来の抗がん剤などが誘導する「アポトーシス」とは異なるプロセスで細胞膜が破壊されるため、既存の治療薬に対して耐性を持つ疾患への新たなアプローチとして世界的に注目を集めています。この細胞死の制御は、がん細胞を狙い撃ちして死滅させる「誘導」と、細胞の変性を防ぐ「阻害・抑制」の双方の観点から、多様な疾患に対する創薬の可能性を切り拓いています。

本特集では、大学発のアカデミアの知見を基盤に、フェロトーシスを標的とした革新的な創薬に挑むスタートアップ3社を紹介します。がん治療における新たな選択肢の提示から、これまで治療が困難であった眼疾患や多岐にわたる全身性疾患への応用まで、フェロトーシス制御技術がもたらす次世代医療の可能性と各社の独自アプローチを解説します。

1

株式会社FerroptoCure

フェロトーシス創薬で病気を治す

慶應義塾大学の研究成果を基に、フェロトーシスを人為的に「誘導」してがん細胞を選択的に死滅させる技術を開発しています。既存のアポトーシスとは異なる作用機序を持つため、従来の抗がん剤に耐性を持つがん細胞への効果が期待されます。2つの標的タンパク質に同時にアプローチする独自の手法を強みとし、難治性がんに対する新たな治療選択肢の確立を目指しています。

株式会社FerroptoCureの詳細データを見る
2

株式会社Curecell Lab.

細胞レベルでの健康を手に入れ、ヒトが豊かな人生を完うする手助けをしたい

自治医科大学との共同研究を基に、フェロトーシスを「阻害」する独自技術の開発を進めています。心筋梗塞や認知症など、多くの疾患に関与するフェロトーシスを制御することで、幅広い領域での治療薬開発を目指しています。中核となる「アポモルフィン誘導体」は動物実験で抑制効果が確認されており、副作用を低減した化合物によって実用化の可能性を高めています。

株式会社Curecell Lab.の詳細データを見る
3

株式会社Feliqs

健やかに生きることのできる社会へ

九州大学発の技術を基盤に、脂質過酸化が引き金となるフェロトーシスを「抑制」する化合物を探索する、独自のスクリーニングプラットフォームを構築しています。このプラットフォームを活用し、未熟児網膜症や加齢黄斑変性症といった眼疾患を対象とした、これまでにない画期的な新薬(First-in-Class)の開発に特化して取り組んでいます。

株式会社Feliqsの詳細データを見る

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