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CATALYST 特集

腫瘍溶解性ウイルス療法(がん治療ウイルス)の開発に取り組むスタートアップ

がん細胞のみで増殖して破壊する「腫瘍溶解性ウイルス療法」は、次世代のがん治療法として注目を集めています。本特集では、この革新的なバイオテクノロジーを用いて、既存の治療法では効果が不十分だったがんに対する新規治療薬の研究開発を進める注目のスタートアップ企業をご紹介します。

掲載 2最終更新: 2026年6月11日

がん治療における新たなアプローチとして、腫瘍溶解性ウイルス療法が注目を集めています。この治療法は、ウイルスががん細胞に特異的に感染・増殖して細胞を破壊する仕組みを利用したものです。正常組織への影響を最小限に抑えつつ、がん細胞を選択的に攻撃できる点が大きな特徴であり、既存の治療法で効果が不十分だった症例に対する新たな選択肢として期待されています。

しかし、実用化に向けては、いかに安全性を担保しながら標的への感染効率を高めるか、また投与後の免疫反応を制御しつつ治療効果を最大化するかといった技術的課題が存在します。近年では、遺伝子改変技術の進歩により、特定のタンパク質やプロモーターを標的とした、より高精度で安全なウイルスの開発が進められています。

本特集では、独自のウイルス設計技術を用いて腫瘍溶解性ウイルス療法の革新に挑むスタートアップ2社を紹介します。麻疹ウイルスをベースに静脈投与を可能にするアプローチや、がん特異的プロモーターを利用して選択的増殖と免疫活性化を狙うアプローチなど、各社の独創的な技術基盤とその可能性に迫ります。

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アールバイロジェン株式会社

東京大学の甲斐知惠子名誉教授が開発した遺伝子改変麻疹ウイルス「Panectin」を保有する企業です。がん細胞表面のタンパク質「Nectin-4」を標的として特異的に感染・破壊する仕組みを持ち、正常細胞を傷つけない高い安全性を備えています。抗体価の上昇が限定的であるため、他のウイルス療法では難しいとされる静脈注射による反復投与が可能と考えられている点が大きな強みです。

アールバイロジェン株式会社の詳細データを見る
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サーブ・バイオファーマ株式会社

革新的な医薬品を創製し、アンメット・メディカル・ニーズに応えることで、世界の人びとの健康に貢献します

がん細胞で特異的に発現するタンパク質「サバイビン」に反応する独自のプロモーターを搭載した、腫瘍溶解性ウイルス「Surv.m-CRA」を開発しています。正常細胞を傷つけず、がん細胞内でのみ選択的に増殖して破壊する高い安全性が特徴です。さらに、細胞破壊時に放出されるがん抗原によって患者自身の免疫を活性化し、がんを攻撃させる「抗腫瘍免疫」の誘導効果も期待されています。

サーブ・バイオファーマ株式会社の詳細データを見る

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