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CATALYST 特集

小型ロケット打ち上げに挑む注目の国内スタートアップ特集

小型人工衛星を必要な時に必要な軌道へ投入できる打ち上げ手段として、小型ロケットへの期待が高まっています。固体燃料の即応性、気球からの空中発射、再使用型機体、バイオ燃料・ハイブリッド推進など、多様なコア技術で宇宙輸送に挑む国内スタートアップを紹介します。

掲載 8最終更新: 2026年6月11日

宇宙ビジネスの急速な拡大に伴い、小型衛星などを宇宙へ運ぶための「小型ロケット打ち上げ」への需要が世界的に高まっています。従来の大型ロケットによる相乗り打ち上げでは、軌道やスケジュールの自由度が低いという課題がありました。これに対し、民間スタートアップを中心として、必要な時に必要な軌道へ迅速に輸送できる、低コストかつ高頻度な宇宙輸送サービスの開発が活発化しています。

本特集では、独自の技術アプローチで宇宙輸送の革新に挑む国内スタートアップを紹介します。固体燃料の特性を活かした即応性の高いシステム、気球を用いた空中発射、再使用を前提としたスペースプレーンや完全再使用型単段式宇宙往還機(SSTO)、さらには環境に配慮したバイオ燃料や安全性の高いハイブリッドロケットなど、各社が掲げる多様なコンセプトとコア技術に迫ります。

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スペースワン株式会社

利便性の高い宇宙輸送サービスを、世界最高の打上げ頻度で、提供すること

固体燃料ロケット「カイロス」と自社専用射場「スペースポート紀伊」を組み合わせ、世界最短のリードタイムと高頻度な打ち上げを目指す。JAXAの固体ロケット技術とキヤノン電子の民生品活用ノウハウを融合し、高信頼性と低コスト化を両立。燃料を充填したまま保管できる固体燃料の強みを活かした即応性が特徴。

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2

インターステラテクノロジズ株式会社

社会で使われる宇宙のインフラを提供する

設計から打ち上げ運用までを自社で行う「垂直統合体制」と、観測ロケット「MOMO」の実績が強み。主力ロケット「ZERO」では、世界初となる家畜ふん尿由来の液化バイオメタンを燃料に採用。カーボンニュートラルへの貢献に加え、燃焼時にススが出にくいためエンジンの再利用にも有利という技術的優位性を持つ。

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3

AstroX株式会社

宇宙開発で“Japan as No.1”を取り戻す

巨大な気球でロケットを成層圏まで運び、そこから空中発射する独自の「ロックーン方式」を開発。空気抵抗の大きい低層大気を気球で通過するため、燃料消費を大幅に削減し低コスト化を実現する。また、大規模な地上射場を必要としないため、場所を選ばず高頻度かつ柔軟な打ち上げを可能にする点が他社と異なる。

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株式会社RocketLink

ロケットで世界の人々をつなぐ

JAXAで長年研究されてきた革新的な固体燃料「低融点熱可塑性推進薬(LTP)」を技術の核とする。従来の固体燃料の製造プロセスを根本から変えることで、低コスト化、開発期間の短縮、量産性を同時に実現。「町工場でつくれる固体推進薬」とも形容されるこの技術により、宇宙輸送をより身近なものにすることを目指す。

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5

将来宇宙輸送システム株式会社

毎日、人や貨物が届けられる世界。そんな当たり前を、宇宙でも。

機体全体を再使用する「完全再使用型単段式宇宙往還機(SSTO)」の実現を最終目標に掲げる。航空機のように点検と推進剤の充填だけで繰り返し飛行させることで、圧倒的な低コスト化と高頻度輸送の実現を目指す。この高い目標に向けて、複数の先進的な要素技術を統合的に開発する体制を構築している。

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株式会社SPACE WALKER

宇宙が、みんなのものになる。

既存の空港インフラを活用できる「有翼式の水平離着陸型」再使用ロケットを開発。CTO米本浩一氏の長年の研究に基づく機体設計や自律航法誘導制御技術、自社開発の極低温複合材タンク、環境に優しい液化バイオメタン燃料を組み合わせた「ECO ROCKET®」により、持続可能で高頻度な宇宙輸送の実現を目指す。

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PDエアロスペース株式会社

宇宙をもっと身近に

ジェットとロケットの機能を1つに統合した特許技術「燃焼モード切替エンジン」が最大の強み。大気中では吸気ジェット、宇宙空間ではロケットに切り替えることで、システムを簡素・軽量化し、低コスト化と信頼性向上を両立。航空機のように空港から水平離着陸し、完全再利用を可能にする核心技術を擁する。

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株式会社Minato Rocket

ものづくりで技術立国の復活を目指す

他社が主流とする液体や固体燃料とは一線を画し、安全性と低コストを両立する「ハイブリッドロケット」の開発に特化している。この技術は、CTOが所属していた神奈川大学の研究室で10年以上にわたり培われた研究成果を基盤としており、大学発ベンチャーとしてその確かな技術の商業化を進めている。

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