CATALYST 特集
小型衛星の量産化に挑む注目スタートアップ特集
宇宙ビジネスの急成長に伴い、多数の小型衛星を協調動作させる衛星コンステレーションの需要が高まっています。本特集では、超小型衛星の設計から量産化までを一貫して手がける企業や、それを支える推進機・打ち上げインフラを開発する注目のスタートアップを紹介します。
近年、宇宙開発において超小型衛星の需要が急速に高まっており、低コストかつ短納期での「量産化」が重要な課題となっています。これに伴い、衛星本体の標準化やモジュール化だけでなく、衛星を軌道へ送り届けるための輸送手段の効率化や、軌道上での運用を支える安全で持続可能な推進システムの開発など、多角的なアプローチが求められています。
本特集では、小型衛星の量産化と宇宙輸送の効率化を牽引する注目のスタートアップ4社を紹介します。大学発の高度な知見を活かした標準汎用バスシステムによる衛星開発、安全で入手しやすい「水」を推進剤とする画期的なエンジン、家畜ふん尿由来の燃料を用いたロケットの垂直統合開発、そして製造プロセスを革新する新たな固体燃料技術など、日本の宇宙ビジネスの未来を切り拓く最先端の取り組みに迫ります。
株式会社アークエッジ・スペース
衛星を通じて、人々により安全で豊かな未来を。
東京大学での研究実績を基盤に、6Uサイズの超小型衛星に特化した開発を行う企業です。衛星の基本機能を担うバス部と顧客の機器を載せるミッション部を分離した「標準汎用バスシステム」を開発し、低コスト・短納期・多用途を同時に実現しています。さらに、基幹部品である姿勢決定制御サブシステム(ADCS)の国産化にも成功しており、標準化とモジュール化による効率的な衛星量産をリードしています。
株式会社アークエッジ・スペースの詳細データを見る株式会社Pale Blue
人類の可能性を拡げ続ける
推進剤として「水」を採用した、独自の宇宙推進エンジンを開発するスタートアップです。水蒸気を利用する「水レジストジェットスラスタ」や、水から生成したプラズマを用いる「水イオンスラスタ」「水ホールスラスタ」を展開しています。従来の推進システムにおける安全性やコスト、入手性の課題を解決し、環境負荷が低く持続可能な宇宙開発を支える高効率な推進技術を提供しています。
株式会社Pale Blueの詳細データを見るインターステラテクノロジズ株式会社
社会で使われる宇宙のインフラを提供する
ロケットの設計から製造、試験、打ち上げ運用までを自社で一貫して行う「垂直統合体制」が強みです。観測ロケットの打ち上げ実績を基に、主力ロケット「ZERO」の開発を進めています。世界初となる家畜ふん尿由来の液化バイオメタンを燃料に採用し、カーボンニュートラルへの貢献だけでなく、ススが発生しにくくエンジン再利用にも有利という、持続可能で実用性の高い輸送技術を実現しています。
インターステラテクノロジズ株式会社の詳細データを見る株式会社RocketLink
ロケットで世界の人々をつなぐ
JAXAの研究成果である革新的な固体燃料「低融点熱可塑性推進薬(LTP)」を技術の核とする企業です。この技術により、従来の固体燃料の製造プロセスを根本から変革し、低コスト化、開発期間の短縮、そして優れた量産性を同時に実現します。「町工場でつくれる固体推進薬」として、ロケット開発のハードルを下げ、より身近で効率的な宇宙輸送手段の確立を目指しています。
株式会社RocketLinkの詳細データを見る関連特集
超小型衛星コンステレーションの注目スタートアップ
多数の超小型衛星を協調させて運用する「超小型衛星コンステレーション」は、地球観測や通信インフラの高度化に向けて注目を集めています。本特集では、衛星の設計・運用から、軌道維持に欠かせない推進機、観測を支えるセンシング技術まで、宇宙ビジネスの発展を支える注目のスタートアップを紹介します。
3社
小型ロケット打ち上げに挑む注目の国内スタートアップ特集
小型人工衛星を必要な時に必要な軌道へ投入できる打ち上げ手段として、小型ロケットへの期待が高まっています。固体燃料の即応性、気球からの空中発射、再使用型機体、バイオ燃料・ハイブリッド推進など、多様なコア技術で宇宙輸送に挑む国内スタートアップを紹介します。
8社
衛星レーザー通信・宇宙レーザー技術の注目スタートアップ特集
宇宙ビジネスの急速な発展に伴い、スペースデブリ除去や高精度な地球観測(ライダー)などを実現する宇宙レーザー技術への注目が高まっています。本特集では、独自の宇宙用レーザー技術や産業用パワーレーザー技術を開発し、宇宙産業の未来を切り拓く注目のスタートアップ企業を紹介します。
2社
スマート農業を支える灌水制御センサー・システムの注目スタートアップ
農業の効率化や省力化に向けて、IT技術を活用したスマート農業への注目が高まっています。本特集では、土壌水分センサーやAIを活用した自動灌水制御システムなどを開発・提供する注目のスタートアップ企業を紹介します。データ駆動型の農業を実現する最新のソリューションをご覧ください。
2社