特集一覧へ

CATALYST 特集

分散型ストレージ技術を開発する注目スタートアップ特集

データの安全性や耐障害性を高める技術として注目を集める分散型ストレージ。本特集では、Web3.0時代のインフラを支える次世代データセンターの構築や、機密データを安全に保管する分散型ストレージ技術を開発する注目のスタートアップ企業を紹介します。

掲載 3最終更新: 2026年6月11日

近年、データ管理の領域において、従来の中央集権的なクラウドストレージが抱える単一障害点やセキュリティ、データ改ざんのリスクに対する懸念が高まっています。これらを解決する技術として注目されているのが、データを暗号化・断片化して複数のノードに分散保存する「分散型ストレージ」です。P2PプロトコルであるIPFSや、そのインセンティブ設計としてのFilecoin、さらにはブロックチェーン技術などを活用することで、高い耐障害性とセキュリティを両立する新たなデータ保存のあり方が模索されています。

本特集では、この分散型ストレージ領域で革新的なソリューションを開発するスタートアップ3社を紹介します。IPFS/Filecoinをベースに独自のDID(分散型ID)技術を組み合わせる企業や、世界規模の分散サーバー網を構築する企業、PC端末間のP2Pネットワークを活用した「脱クラウド型」の機密分散技術を提供する企業など、各社のアプローチの違いと技術的特徴を解説します。

1

株式会社non-entropy

世界のすべてをデジタル保存する

IPFSとFilecoinを中核技術として採用し、コンテンツアドレッシングによる耐改ざん性と暗号資産を用いたデータの永続性を実現しています。さらに、モノの状態変化をトリガーにDID(分散型ID)を付与する特許技術を活用したデジタル証明書サービス「VeriCerts」を展開しており、分散型ストレージ技術と独自の識別技術を組み合わせた信頼性の高いデータ管理を特徴としています。

株式会社non-entropyの詳細データを見る
2

IPFS infinite JAPAN株式会社

明るい未来に貢献する先進技術の探求者

IPFSとFilecoinを基盤とした分散型ストレージ技術を提供しています。データを暗号化・断片化した上で、世界中に分散したサーバーに保存する仕組みを構築。特定管理者に依存しない構造により、従来のクラウドストレージが抱える単一障害点のリスクを排除し、ハッキングや検閲、障害に対して極めて強いデータ保存環境を実現している点が強みです。

IPFS infinite JAPAN株式会社の詳細データを見る
3

Casley Deep Innovations株式会社

CSV: Creating Shared Value (共益価値の創造)

Web3技術を応用した非サーバー型の機密分散技術「furehako®」を展開しています。ファイルを断片化・暗号化し、P2Pネットワーク上の複数PC端末に分散保存する「脱クラウド型」の構成が特徴です。データの更新履歴はブロックチェーンで管理し、ハッシュ値で真実性を担保することで、高いセキュリティと耐改ざん性を実現しています。

Casley Deep Innovations株式会社の詳細データを見る

気になる企業は見つかりましたか?

CATALYSTでは、この特集に掲載した企業を含む国内スタートアップの事業内容・資金調達データを 検索・比較できます。

スタートアップを検索する

関連特集

分散型データセンターの注目スタートアップ特集

Web3.0の普及やデータ量の増大に伴い、従来の集中型から、負荷分散やセキュリティ向上を実現する分散型データセンターへの移行が進んでいます。本特集では、次世代の分散型データインフラやストレージ技術の開発・運営に取り組む注目のスタートアップ企業を紹介します。

3

半固体電池開発に取り組む注目スタートアップ

安全性やエネルギー密度の向上に寄与する次世代電池として注目を集める半固体電池。本特集では、大学発の独自技術を活用して半固体電池の研究開発や試作開発を進める注目のスタートアップ企業を紹介します。

1

超小型EVの注目スタートアップ特集

環境負荷が低く、近距離移動の手段として注目を集める超小型EV(電気自動車)。本特集では、独自の設計技術やコンセプトで次世代の小型モビリティを開発・製造する注目のスタートアップ企業を紹介します。

2

空間伝送型ワイヤレス給電技術を開発する注目スタートアップ

配線やバッテリー交換の手間を解消する技術として期待される、空間伝送型ワイヤレス給電(WPT)。本特集では、マイクロ波などを活用して離れた場所へ電力を送る技術を開発する、注目のスタートアップ企業を紹介します。IoTセンサーの普及や工場の自動化を支える次世代の電源インフラ技術に迫ります。

2