特集一覧へ

CATALYST 特集

陸上サーモン養殖に挑む注目スタートアップ特集

世界的な水産物需要の高まりや環境負荷への懸念を背景に、陸上サーモン養殖への注目が集まっています。本特集では、独自の閉鎖循環式システムや大規模な養殖施設の建設・運営を通じて、持続可能で安定的なサーモン供給の実現を目指す注目のスタートアップ企業を紹介します。

掲載 2最終更新: 2026年6月11日

近年、水産資源の持続可能な確保や環境負荷の低減に向け、陸上でのサーモン養殖への注目が高まっています。しかし、従来の陸上養殖においては、大量の水使用や水温維持に伴う膨大な電力消費、さらには水質悪化による病気や大量死のリスクなど、コストと生産安定性の両面で大きな課題が存在していました。これらの課題を克服する技術として、飼育水を循環させて再利用する「閉鎖循環式陸上養殖(RAS)」の進化が強く期待されています。

本特集では、この閉鎖循環式システムにおいて革新的なアプローチを展開するスタートアップ2社を紹介します。バクテリアの働きを利用して水交換を最小限に抑え、劇的なコスト削減を実現する独自のろ過技術や、海外で実績のあるシンプルなシステム設計と厳格なバイオセキュリティを組み合わせて無投薬での安定生産を目指す取り組みなど、それぞれの技術的特徴と優位性を解説します。陸上サーモン養殖の商業化を可能にする最先端の取り組みに迫ります。

1

株式会社FRDジャパン

独自の閉鎖循環式陸上養殖(RAS)システムを展開する企業。バクテリアの力を利用して水中の有害な硝酸塩を除去する「脱窒」技術を中核とし、養殖水の交換をほとんど不要にしました。これにより、水の使用量と水温維持に必要な電力を大幅に削減。従来の陸上養殖における最大のネックであった高コストを克服し、経済的に成立するサーモン養殖を実現しています。

株式会社FRDジャパンの詳細データを見る
2

Proximar Seafood

イスラエルAquaMaof社の実績ある閉鎖循環式陸上養殖(RAS)技術を活用する企業。飼育水を99.7%循環再利用し、水やエネルギーの使用を最小限に抑えます。重力を利用したシンプルな設計で故障や大量死のリスクを低減。厳格なバイオセキュリティプロトコルとの組み合わせにより、ワクチンや投薬を必要としない高品質なサーモンの安定生産を可能にしています。

Proximar Seafoodの詳細データを見る

気になる企業は見つかりましたか?

CATALYSTでは、この特集に掲載した企業を含む国内スタートアップの事業内容・資金調達データを 検索・比較できます。

スタートアップを検索する

関連特集

代替肉・プラントベースフードの注目スタートアップ特集

地球温暖化や食糧問題への懸念から、環境負荷の低い代替肉やプラントベースフードへの注目が高まっています。本特集では、独自の植物性タンパク質加工技術や細胞培養技術を用いて、美味しく持続可能な代替食品の開発に挑む注目のスタートアップ企業を紹介します。

5

人工光型植物工場の注目スタートアップ特集

気候変動や人口増加に伴う食料問題の解決策として、天候に左右されず安定した栽培が可能な人工光型植物工場が注目を集めています。本特集では、独自の栽培システム開発や育種技術などを強みに、持続可能で安全な食料生産の実現を目指す注目のスタートアップ企業を紹介します。

3

培養肉・細胞農業の実現を目指す注目のスタートアップ特集

人口増加に伴う将来的なタンパク質不足や環境負荷の軽減に向けて、世界中で培養肉の研究開発が進められています。本特集では、独自の細胞培養技術や生産コスト削減に挑む注目のスタートアップ企業を紹介します。持続可能な食糧供給の実現を目指す、最先端のバイオテクノロジー企業の取り組みをご覧ください。

5

牡蠣人工種苗の注目スタートアップ特集

水産業における後継者不足や環境変化への対応策として、牡蠣の人工種苗(じんこうしゅびょう)生産が注目されています。本特集では、牡蠣の人工種苗生産から養殖、スマート漁業化までを一気通貫で手がけ、持続可能な水産業の実現を目指す注目のスタートアップ企業を紹介します。

1